SUMMER BGA event
相変わらず適当なタイトル

 

  • イベント内容
    今までのBMSイベントはBGA作家側にとって、BMS作者側が依頼されてBGAを作る(もしくは自らBGAを作る)という事が多いのですが、
    今回のイベントはその逆、つまりBGA作者側がBMSを選ぶというイベントになっています。
    BGA作者側がBMSを選び、そして作る。これはBGA技術の上に選曲のセンス、そして曲の雰囲気が合っているかどうかが求められます。
  • ルール
    ▼登録期間終了までにBGAを完成させ登録を済ませてください
    ▼ファイル名はもしもの為に他のBGA作家と選曲で同じ曲・ファイルが被らない様、
     ファイル名には必ず先頭に自分の名前を付けてください。
     (例えば、AOiRO_Manbowだった場合、「AOMW_black.bmp」と何かしら目印を付けておく)
    ▼また、BMSファイル名やreadmeもBMPファイル同様に名称がかぶらないようにしてください。
    ▼画像フォーマットはBMPのみです、JPEG・またはそれ以外の圧縮形式は認めません
    ▼BMSの#ARTIST欄に必ずBGA作者名を必ず明記してください。
     (例: #ARTIST paraoka / BGA AOiRO_Manbow)
    ▼素材の使用は自由です、また容量の制約もありません。
    ▼BGAの枚数はミス画像含め最大256枚までとさせていただきます。
     また、BGAは全てのプレイヤーで再生できる事を前提とさせていただきます
     (つまり全般的なBGAチャンネルである04ch,07chのみ。それ以外は不可)
    ▼ただし、拡張機能である#BGA命令の使用は許可します。
  • 選曲の条件
    ●新曲・旧曲、コピー・オリジナル問いません。ただし、公開している曲に限ります
    ●既にBGAがついている作品でもOKとします、リメイクでも構いません。
    ●BMS作者に頼んで新曲とのタイアップでも構いません。ただし、自作BMSにBGAを付けることはできません。(※)
    ●許可は各自取ってください、許可の無い曲のBGA登録はその時点で失格とさせていただきます。

    ※ ユニットでの参加もOKですが、その場合BGA作業以外の作業をしない事が条件です。

  • イベント結果
    7/19〜7/29の間に行われたSummer BGA event。無事終わったのはいいのですが…
    結局、登録曲たった4曲という小規模なイベントになりました。
    それでも参加してくれたBGA作者の方、そしてインプレをしてくださった方々には感謝しています。
  • No.1 Last! Least! Regrets!! / tomsfirBMS:beat MARIO 2pts:20 1pts:2 0pts:0 Total:42
    今回見事一位を勝ち取ったのは前回のB-1CliMax System-Rで登録されたBeatMARIO氏のBMS「Last! Least! Regrets!!」を使用したtomsfir氏のBGAでした。
    曲に合わせてのBGAスピードと演出、まさに元々化けている曲をBGAによりさらに化かした感じです(いい意味で)
    激しく動くループ素材、変化自体は無かったものの、それでも乗れる演出をしています。
    そしてこのBGAに出てくるKanonの登場人物のキャラ絵が評価を上げたポイントにもなっています。
    「ただ出すのでは無く、スイッチングにより瞬時に出す」、それにより演出としての評価も上がっています。
    しかしながら、ループ素材が少なかったせいか、ちょっと途中の部分が単調に見られました。
    それでも総合的な評価により、G氏と2ポイント差の一位獲得。オメデトウゴザイマス。
    A R T I S T i n f o / tomsfir

    今回のLLRから現れたBGA作家さん。というか自分が見逃してるだけかもしれないが(汗
    LLRでの演出は上記で描いた通り、素晴らしい演出をしている。
    この後に登録されたbeatMARIO氏のマリオネット、このBGAもtomsfir氏が担当している。
    こちらの方はラフ絵によるアニメーションが凄い事になっている、まだ見てない人がいれば是非一度目を通しておく事をお勧めする。
    基本過ぎるんじゃないかと思われるBGA豆知識1:スイッチ
    スイッチというのはBGAの演出要素の一つで、「このボタンを押すとアニメーションする」と言った感じです。
    例えばbeatmania2ndmixの「salamander(clash beat mix)」、この曲には声のボタンを叩くと共にロボットが打ったり、
    「Do you love me?」でもメロの部分を叩くと花が散る。
    最近のモノではIIDXでごくまれに表示されるキャラ絵が表示される部分、これらの事をスイッチ演出と言います。
    この「Last! Least! Regrets!!」のBGAにあるキャラクタ絵が瞬時に表示される部分、あれもスイッチ演出の一つです。
    BGA作家さんによってはこのスイッチ演出を重視してる方も結構いるみたいです。

     
    No.2 Cynic / GBMS:6yen 2pts:20 1pts:0 0pts:0 Total:40

    次に惜しくも2ポイント差で二位になったのは6yen氏のBMS「Cynic」を使用したG氏のBGAでした。
    今回絶賛されたポイントは紛れもなく「早回しによるBGA演出」。
    普段早回しはある一部のシーンで使われる事が多いのですが、このBGAは最初から最後まで全て早回し。
    そしてただ早く回すだけでなく、所々にシーンが変わっていたり、スイッチ演出が入っていたりと、
    細かい所で演出を出している部分はまさにBGA職人そのもの。
    これこそ、BMPの255枚という限界を全く感じさせないBGAでもありました。
    評価の方は文句なしのオール2pts、総計40ポイント獲得。
    A R T I S T i n f o / G

    元SIGNAL LOVE、そしてBGA制作集団「CIA UNION」のメンバーの一人。
    SIGNAL LOVE時代で「X -ics-」と「santuario」でBGAとしての新たな一面を切り開いた方でもある。
    そしてBGA UNIONで行われたBGA BATTLEでは2ndに行われた「ANGEL (score attack edition)/POM」で一位を勝ち取る。
    また、ken氏のsnow memoriesのBGAを作ったのもこの方である。
    最近ではIs-m氏と組んだユニット「phantom blue」としても活動しており、今後に期待。

    残念ながら現在G氏のBGAが見れるのはこの「Cyinc」のみである。
    他の作品はBMSが既に公開停止していたり行方不明だったり、入手は困難である。

    基本過ぎるんじゃないかと思われるBGA豆知識2:4の倍数
    基本的にVJやIIDXのムービーで使われている動画のフレーム枚数は30fps(1秒に30枚)ですが、
    BGAでは大抵1パターンの枚数が4の倍数(4,8,12,16,20,24,28,32…)だったりします。
    何故こんな中途半端な枚数と言いますと、BMSで1小節ごとにちゃんと1パターンとして収まる数値だからです。
    これはBMSの仕様にあり、無理に1小節に中途半端な数値で納めようとすると逆に見難かったりします。
    G氏の演出は基本は1小節ごとに64枚詰め込んであるという異例の細かさ、
    しかし曲の変拍子ごとに枚数を変えてあったりと、細かいところでテクが入ってたりもします。

     
    No.3 NeXt!! / RainbowColorsBMS:parakeet41 2pts:11 1pts:5 0pts:2 Total:27

    そして次はparakeet41の最後の作品である「NeXt!」のBMSを使用したRainbowColorsのBGA。
    RainbowColorsとはAOiRO_Manbowとfether氏による突発ユニットである。
    今回評価のポイントとなるのは「長いBMSでいかにBGAを表現できるか」だと思います。
    3分という長さで、255枚のBMPで表現するのは飽きさせない演出をするという点でも難しかったりします。
    しかしそれを見事に克服し、parakeet41の最後らしいBGAとなりました。
    ただスイッチ演出が一歩拍子だったり、fether氏がキャラ絵とパターン絵が合っていない指摘があったり、
    あと、parakeet41自体"固定されたイメージ"があるせいか、今回のBGAに思いっきり違和感を感じいた人もいる様です。

    …次あれば頑張ります(汗
    A R T I S T i n f o / fether
    元々はオリジナル&アレンジBMS作家であり、最近ではBeHappy!に「Happy core chocobo」を登録した人でもある。
    Re-Rise登録曲「yoshi come here!」に自分の趣味で描いたBGAを入れた所、これが大絶賛。
    コストパフォーマンス重視のパターン絵とかわいいキャラ絵のアニメーションは独特の個性がある事で有名である。
    B.J.cup2ndで登録された楽曲「consider nothing」では猫のBGAの可愛さに惚れてしまった人もいるとか何とか。
    今回のNeXt!!のBGAはキャラクタ絵を担当。そして他の人にBGAを描いた最初の作品でもある。
    紹介された曲は全て氏のページで公開中なので、もし興味があるならBMSと共に是非観賞して欲しい。
    A R T I S T i n f o / AOiRO_Manbow
    現在活動中のBGA作家の中では一番古参と言われているARMYTOM氏に続く古参BGA作家の一人。
    初代beatmania時代から受け継がれているパターン多めスイッチングを多用したBGA演出、「5鍵盤BGA演出」は今でも健在。
    古い部分を維持しつつ、常に新しい演出を微妙に取り入れていたりする。
    デビュー作はcranky氏「G.7」のBGA。今書いている自分が思い出せないくらい様々な人のBGAを作り上げている。
    最近では別名義でBGAを制作している。
    基本過ぎるんじゃないかと思われるBGA豆知識3:16色
    BGAの絵のフォーマットは基本的にwindowsビットマップ(BMP)が使用されています。
    これはゲームとして使用するのに一番最適なフォーマットだったりするのです。
    しかし、非圧縮である分容量が大きいのも難点の一つです。
    256x256サイズで256色だと1枚64KB、24bitカラーだと192KBという異例の大きさだったりします。
    全て24bitカラーで256枚全てを使用すると192KB×256枚=49152KB、つまり49MBという膨大な大きさになってしまいます。
    勿論そんなデカさで圧縮すると最悪、BMSの圧縮容量を超える大きさになる可能性があります。
    そこで容量を軽くする手法の一つとして16色BMPという手があります。
    16色にしたら見栄えが悪くなるんじゃないかと思われますが、
    減色する絵・使用するツールによってはこれが意外と256色とさほど変わらないのです。
    …とは言ってもよく見たら劣化している部分もありますが、アニメーションするとあんまり関係無かったりします。
    容量も1枚につき32KBと軽く、圧縮もし易い。更に2色しかないBGAは2色に減色すればコストパフォーマンス向上となります。
    このNeXt!!のBGAも16色がメインで、256色はタイトル画像を除き一切使っていなかったりします。
    ただし、写真といった色数の多い絵は減色すると確実に見栄えが悪くなります。

    ちなみに、IIDXのムービーの所々に出てくるキャラクター絵、あれ全て16色だったりします。

     
    No.4 Crisis / 642BMS:MISS 2pts:1 1pts:6 0pts:0 Total:8

    最後に紹介するのはMISS氏の「Crisis」を使用した642氏のBGA。
    今回が初めてのBGAとの事ですが、それを感じさせないBGAの完成度、そして雰囲気も曲とマッチしています。
    そしてNeXt!!同様長いBMSとしては上手く構成が出来ています。
    残念ながら演出の部分が甘かったり、見せ場があまり無かったりポイントとしては低かったみたいです。
    しかしながら今後氏の活躍に期待できるのではないかと思います。
    A R T I S T i n f o / 642
    名前そのものは某掲示板から取った名前らしい。
    元々匿名参加という事もあってか、詳細は不明である。
    しかしながらデビュー作品でこの出来は今後に期待できる。
    ちょっと便利なツール:まめFile
    今回のルールの様にBMPの名前の先頭に自分の名前を付ける。
    これが面倒だったりする方も参加者の中で少なからずいるはずです。
    そんな面倒な作業を体分良くしてくれるツールがこのまめFile。
    まめFileとはその名の通りファイラーなのですが、
    それに付いている「ファイル名一括変更」機能を使えば、
    一個一個変えずに纏めて変えられるので結構楽だったりします。
    ただ、あくまで個人的に使ってるだけで名前一括変更機能という点で探せばもっといいツールがあると思いますが(w

     

  • 次回
    やるのかな…(汗